PDF や紙媒体で図面を貰ってCADデータにトレースする場合、ビットマップデータなどに変換する必要がありますが、スキャンの際に画像が傾いてしまっているケースが結構あります。
Jw_cad では、画像ファイルを CAD上で回転させると印刷できないなどの不具合が報告されていますので、ビットマップの段階で回転させる必要があります。
また、事前に画像を補正しておいた方が、画像フィットなどの機能が使いやすいように感じます。
さて、傾きの補正のために、何度傾いているかを測定するために 測ルンです というツールを利用しています。 このツールは、角度の他に測定値の尺度補正などもできるので、三角スケール代わりによく利用しています。
図面の傾きが測定できたら、PDF からスナップショットでコピーして画像ソフトへ貼り付けます。
私は、Irfanview を利用しています。 こちらもフィルタの変換品質が高く、写真の色調補正・トリミング・拡縮などかなり使い倒しているツールです。
メニューの 画像(I) > カスタム回転(U)… を実行すると左の画面が表示されます。
先程の角度が 359.2 °だったので、-0.8°(時計回りがプラス)を入力します。
また、回転させたときに余白部分の色を目立たなくさせるために、Set background color の部分の [Choose] ボタンを押して、背景色を白に設定しておきます。
画像が回転できたら、保存して Jw_cad に貼り付けして尺度補正します。